不用品回収コラム

不用品の不法投棄は違法行為!自然を守るためにごみ処分のルールを守ろう

不用品を不法投棄するのは違法行為なので、逮捕されて刑事罰を受けてしまう可能性があります。また、不法投棄は土壌汚染や水質汚染など自然を破壊する原因となるので、やってはいけません。不用品引き取り業者を選ぶ際にも不法投棄をしていない業者かどうか見極める必要があります。この記事では、不法投棄の違法性や環境への影響などについて、詳しく解説していきます。

1.不用品を不法投棄するのは違法行為

大型の不用品や大量の不用品が出た際、処分するためには処理券やシールを購入するための費用が欠かせません。家電リサイクル法が認められてからは、テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機は必ず処分費用が必要となりました。しかし、その費用を払いたくない人や、すぐに不用品を手放したい人による不法投棄が全国各地で問題となっています。

人目に付きにくい山奥や海などにこっそりと不用品を運んで捨てるのは不法投棄と見なされ、廃棄物の処理や清掃に関する法律に基づいて違法行為となります。そのため、何度も繰り返し不法投棄をしてきた人はもちろんのこと、出来心で初めて不法投棄してしまった人も逮捕される恐れがあるのです。

「個人の場合」「法人の場合」「不法投棄を手助けした場合」の3つのパターンでは、それぞれどのような罪に問われるのか解説していきましょう。

1-1.個人の場合

不法投棄したのが個人の場合「1,000万円以下の罰金」または「5年以内の懲役」が課せられます。もしくはその両方が科せられる恐れもありるのです。ただし、初めて不法投棄した場合で本人が反省していて、なおかつ不法投棄した物が小さい、量が少ない場合においては罰金だけですむことが考えられます。とはいえ、不用品を処分しようとして警察に検挙され、罰金を払わなければいけなくなる事態は本末転倒だといえるでしょう。

1-2.法人の場合

不法投棄したのが法人の場合、「3憶円以下の罰金」が科せられます。過去には、不用品買い取り業者や引っ越し業者が不用品を引き取ったものの、転売できそうにない物を適切に処分せずに不法投棄したケースがありました。また、工場などで出た廃棄物を適切に処分せず、長年山中に埋め続けていたケースなども発覚しています。

1-3.不法投棄を手助けした場合

不法投棄を手助けした場合、罪に問われるかどうかは不法投棄を目的としていたことを知っていたかどうかによって変わります。直接的には不法投棄に関わっていなくても、不法投棄すると知っていながら不用品収集や運搬を手伝った場合、「300万円以下の罰金」または「3年以下の懲役」、もしくはその両方が科せられる恐れもあります。

2.不法投棄によって自然が破壊されています

不法投棄の多くは、人目に付かない山奥や海などで行われています。しかし、本来定められているごみ処分のルールを守らずに不法投棄すると、環境面に対してさまざまな悪影響を与えてしっているのです。「土壌」「海洋・河川」への影響は以下の通りです。

2-1.土壌

山林に不用品を不法投棄すると、雨水に有害物質が染み出して周辺の土壌を汚染してしまいます。不法投棄が繰り返される場所ではとくに土壌汚染が深刻です。農作物を育てる土地に利用することが難しくなっているケースも少なくありません。

また、不法投棄されたものを食べたり、巣の材料として持ち帰ろうとしたりした動物が死んだケースも確認されています。周囲の植物が枯れたりするなど、不法投棄は森林の生態系にまで影響を及ぼしてしまうのです。

2-2.海洋・河川

海洋・河川に不法投棄すると、海水や川の水に有害物質が溶け込んで水質が汚染されます。川と海は繋がっていて、海は果てしなく広がっているので、不法投棄の影響は日本のみならず世界中に及びます。

水質汚染は魚への影響があるのはもちろん、鳥や動物への影響も少なくありません。とくに不法投棄の際にかぶせたビニール袋などのプラスチックごみは、海水に漂っているとエサに見えやすいのです。多くの生物が誤って飲み込み死亡する事故が発生しています。

3.不法投棄はやめてルールを守ってごみを処分しよう

不用品を不法投棄すると違法行為となるだけでなく、大切な自然を破壊する原因となってしまうので、必ずルールを守って処分しましょう。お住まいの地域によって少しずつルールが違う可能性もあるので、ホームページなどでごみの捨て方について確認することをおすすめします。

「不法投棄なんてしたことがない」という方は多いでしょう。しかし過去に依頼した不用品買い取り業者や引っ越し業者が不法投棄をしていないとは言い切れません。自分では処分できない不用品が発生した時には、適切に処分してくれる業者を選ぶことも大切です。

また、ポイ捨てについても同様に深刻に捉えましょう。「小さなごみだから大丈夫」と考えてはいけません。小さなごみであっても、皆が同じ意識でいれば積み重なった時の影響は計り知れないのです。限りある自然を保護していくためにはどのような行動を取るのがいいのかを考えましょう。

4.まとめ

不用品を不法投棄するのは違法行為なので、個人、法人、不法投棄を手助けした場合によって異なる罪に問われることとなります。不法投棄によって自然が破壊されているのは言うまでもなく、土壌汚染や海洋の水質汚染、動植物への影響は深刻です。

違法行為となるだけでなく自然にも悪影響を与える不法投棄はやめて、ルールを守ってごみを処分するようにしましょう。

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